９月のベトナム訪問で、理事会で議題にあがっていたベトナムの学生たちへの学資支援が決定いたしました。9月の訪問では学校から推薦を受けた子供たちの家庭の生活状況を実際訪問して調査してきました。調査対象は低所得家庭で成績優秀な子供たちです。

まず生徒たちを見て驚いたのは、本当に小学生かと思うくらいの身長と体重です。女の子のあごはとがっており、男の子の身長はまるで幼稚園児のように低く、実年齢には到底見えません。ほとんどの家庭が農業で生計を立てており今年の様な米が不作の年は大変苦しい生活状況に陥る様で中には制服代などがなく学校に通えない子供たちさえもいるそうです。

この地域の平均月収は￥９０００ですが、農家になると￥４０００で毎日の食事は白米にスープ野菜のおかずだけで肉や魚は月に1，2度食べれらるかという状況です。家も壁や屋根が葉っぱで出来ていたり、トイレも壁が囲ってあるだけだったりハノイやホーチミンの都市だけしか訪問していなければ知らなかった現実を目の当たりにしました。

しかし、訪問した子供たちは欲しい物を聞くと勉強道具や学校のかばんや勉強机などと答え、勉強したいという気持ちに溢れておりJIFAが家庭訪問のお礼に持参したノートと鉛筆を渡した途端に鉛筆を削りノートを使い始める子もいました。ベトナムの学校に通うにはだいたい年間5千円で賄えます。JIFAではこれからこのような生活状況の厳しい子供たちがきちんと栄養を取り、満足に勉強に取り組めるよう支援していきたいと思っております。